時・条件を表す副詞節内での推量・意思を表すwill


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時・条件を表す副詞節内での推量・意思を表すwillWe will put the game off if it ( ) heavily tomorrow morning.

①rains
②will rain

「もし、明日の朝、激しく雨が降れば、私達はその試合を延期するつもりです。」

 今回は説明をしやすくするために先に答えを書いておきます。

 答えは①の「rains」です。 

 何故「rains」が答えになるのか、これを理解する上で重要なのが「節」を把握できるかどうかということです。 

 「節」とは簡潔に言えば文の中で、ある部分を見た時にその部分に主語と動詞が含まれていればそれが節です。 

 ではこの節をより理解するために、問題文に正当を入れて考えてみましょう。 

We will put the game off if it rains heavily tomorrow morning.  

 この文には節がいくつあるでしょうか。 

 「we」と「will put … off」、「it」と「rains」で主語と動詞が2つあるので、節は2つあります。 

 そして「接続詞=if」を含めた範囲の節は従属節で、We will put the game offは主節となります。

 その節が始まる前の部分に従属接続詞(主にand, or, but等以外)や関係詞がなければその部分が主節、節の始まる部分に従属接続詞や関係詞があればそこからが従属節となります。

 そして、従属節は必ず文の中で「名詞」か「形容詞」か「副詞」の働きをします。

 では、次に今回のif以降の従属節が「名詞」か「形容詞」か「副詞」のうちいずれの働きをしているのかを考えてみましょう。

 これを理解するには品詞の働きを理解していなければいけません。

 1つの問題を理解するのに果たしてここまでの理解が必要なのかと思うかもしれませんが必要です。
 
 品詞や句、節は文法という一定規範の中では基礎となる部分で必ず理解する必要があります、ここでしっかり頭に入れてしまいましょう。
 
 さて、では今回の問題ではif以降の節が何詞の働きをしているのかというと、これまた先に解答を言ってしまうと副詞の働きをしています。

 しかし、副詞の働きをしていると言っても、この働きを理解していなければ話を先に進めることができないので、次に副詞の働きを説明しておきます。

 副詞の働きに関しては多くの場合「動詞、形容詞、副詞を修飾する」つまりは「名詞以外を修飾する」と説明されます。

 が、今回はこれを視点を変えて、修飾関係を作るだけしか働きがないということは、単独で存在することができないということなので、つまりS(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)という文の要素には基本的にならないという事で話を進めていきます。 

 と、次はここで
「文の要素って何?」
となる人もいるかもしれません。

 ここで、最低限の文の要素に関する知識を説明しておくと、Sは名詞、Vは動詞、Oは名詞、Cは名詞と形容詞がなります。 

 品詞を一つずつ挙げていけば分かりますが、上記した通り文の要素になれるものに副詞は含まれていません。 

 ここまで理解してやっと上記の文で、何故( )には「rains」が入るのかが理解できます。

 ではもう一度問題文を見てみましょう。 

We will put the game off [ if it rains heavily tomorrow morning ].

 ここで[ ]をした部分は何詞の働きをしているでしょうか。 

 put offは目的語を1つ取って「〜を延期する」です。

 そして目的語にはthe gameを取っているので、put offはもう目的語を取ることはできません。

 なのでこの文はそこでSVOの文型が完成しており、[ ]した部分は「文の要素にならないで名詞を修飾していない=副詞」の働きをしている事になります。 

 あとは、英文法を学んだことがある人ならば一度は見聞きしたことがある、

時、条件を表す副詞節内では推量を表すwillを用いることができない

という規範に則れば、②will rainは解答にはならないとなるわけです。 

 ただ、正直これだけの説明では
「えっ」
ってなりませんか?

 少なくとも自分は大学受験をする時にこういった教え方をされてそうなりました。 

 これって明らかに上から押しつけの教え方で、根本的な「何故?」は解決されていないわけです。 

 ここで、疑問に思って欲しいのは「何故推量を表すwillは用いないのか」ということ。

 これを解決するには、先程の文に実際に推量のwillを入れて(天候などを表す時に用いるitが主語なので今回の場合willは意思の意味ではありません)、訳してみれば分かりやすいでしょう。

「もし雨が降るであろうならば、私達は試合を延期するだろう。」

となります。

 文後半は不自然ではありませんが、文前半は条件に「〜であろう」という推量の意味が入っており不自然です。 

 条件節内で用いるのは通常は断定の形であり、日本語でも推量は用いません、これがwillを用いない理由です。 

 この説明でいけばwillは元々あったけれども、副詞節の中では外すという説明にも違和感を感じるのではないでしょうか。 

 以上の事を理解して次の別文を読んでみれば、

I’ll tell her when he will come back.

何故同じifという接続詞内なのにも関わらずこちらではwillが用いられているのかが分かり日本語訳もできるのではないでしょうか。 

 先程までの文と同じようにifの節を[ ]すると

I’ll tell her [when he will come back].

となります。

 そして[]した節は「tell」の目的語になっています(「tell」はこの場合「人に物を伝える」の意味で第4文型の動詞です)。 

 という事は[ ]部分は目的語なので名詞の働きをするんですよね。

 推量を表すwillは副詞節内では使えませんが、未来を表す副詞などがあれば特に名詞節内では推量を表すwillを使う必要がある場合もあります。

 ただ、これを規範化するために「名詞節」と「副詞節」で推量を表すwillを使うかどうかを区別するという解説が生まれてきたのであり、またさらに問題をややこしくするのは特に今回の場合のように「if」という1つの接続詞が「副詞節」も導ければ「名詞節」も導けるため、そこに着目した問題なんかが出されるわけです。 

 だからあくまでも名詞節中ではwillを用いる事「しか」できないというわけではなく、willを用いる事「も」できるというわけです。

 そして、この手の問題を説明する際に「時・条件を表す副詞節内では推量を表すwillは使用せずに現在形を用いる」という説明をよく見聞きしますが、これは十分な説明にはなっていません。

 例えば、

Burn this letter as soon as you ( ) read it.

①have
②will have

 この問題の場合、推量を表すwillを副詞節内で用いることはできないので未来完了は答えにならず、現在完了になる①haveが正当となります。

 ちなみにas soon asが接続詞と分かった上でなら、これが名詞節か副詞節かを判断する必要はありません。

 名詞節を取れる接続詞はif, whether, thatで、この文法と関連するものすなわち時、条件を表す副詞節を導けるものはif, whetherの2つ。

 加えて、この文法と関連して疑問詞ではwhenが名詞節を取れて、同時に時・条件を表す副詞節を導けるものです。

 ということはこの名詞節も導けてなおかつ副詞節も導くことができるif, whether, whenは名詞節か副詞節の判断をする必要がありますが、これ以外の接続詞は副詞節しか取ることができないので、as soon asは見ればすぐに副詞節を導いているとなるわけです。

 ここまでで、一般的に大学入試レベルでは初級から中級と言われている所までは終わりました。

 ただもう折角なのでこれに関連した上級問題までやってしまいましょう。

 この上級というのは一般的にという事で、今までのやり方を頭に入れてやればなんら難しくありません。 

 では、上級のは問題を


次の英文に誤っている箇所がある場合、指摘し訂正しなさい。

If you will let me do the work, I’ll be glad to do it.


 今まで通りに接続詞の範囲を[   ]すると

[ If you will let me do the work, ] I’ll be glad to do it.

となります。

 ここまで読もうと思った人なら説明は飛ばしても大丈夫でしょうが、一応説明しておくと[  ]部分は文の要素にはならないので副詞節となります。 

 ただwillが使われているんです

 でもここまでしっかり説明に目を通してきたならしつこい位「推量を表すwill」という言葉を目にしてきたでしょうし、またwillには「推量」以外に中心となる意味があったのを思い出してもらえば、何故willが使われているのかも解決するのではないでしょうか。 

 willには助動詞全てが持っている「推量」の意味ともう1つ「意思」の意味があります。

 そしてここで用いられているwillを「意思」の意味で訳せば、

「もしあなたが私にその仕事をさせてくれるつもりなら、私は喜んでそれをします。」

となります。

 「もし〜しようするなら」これは日本語で考えてみても不自然ではありませんよね。

 このwillが意思を表す場合、同じ助動詞willでも副詞節内で使うことができるんです。

 以上の説明であれば、この「節中のwill」の問題は文型的な理解もできれば、助動詞willに注目した理解もできるのではないかなと思います。 

 ここで取り扱った文法に関しては、特に一番上の問題の場合、「未来を表すwill」と表現する方もいます、また極端な場合「willは使えない」とおっしゃる方もいます。 

 もちろん教える側の教えられる側への配慮かもしれまませんし、点数を取るための解法かもしれません。 

 ただ、もしこれを読んでいる方が時間があるのなら、この説明が文法のより深い理解の一助になれば幸いです。


 

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