サマセット・モーム There is only one thing about which I am certain…


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There is only one thing about which I am certain, and that is that there is very little about which one can be certain.
Wiliam Somerset Maugham

【拙訳】
私が確信を持てる事が唯一1つある。それはつまり確信を持てる事はほとんどないという事だ。



 この英文を見た時に頭に浮かんだのは、氏の傑作『月と六ペンス』。

 この作品からは道徳は何かという事を深く考えさせられました。

 道徳というのは個人の観点から語る事もできれば、社会の観点からでも語る事ができるものだと思います。

 ただどちらにせよ個人なり社会なりの醸成させた気持ちを「善いもの」に向けていくのが道徳であると自分は考えています。

 しかし社会の観点から考えた道徳では特に、「善いもの」が時としてひどく曖昧であるが故に過去の道徳の中に私達がそうだとは考えにくいものがあるのでしょう。

 そしてこうした「道徳なようなもの」の下では、大勢の人が自分の望むものから遠ざけられ、また個人の可能性を広がりのないものなってしまうのかもしれません。

 そのような状況では社会的な「道徳なようなもの」を変えようとする人がいるのに対し、社会から距離を置く事で自らの道徳を保とうとする人もいるのでしょう。

 どちらも捉えにくいものに対しての心の有り様をどうするかを自らに問うた上での行動だと感じられます。

 道徳とは言葉ともならず存在しているものがほとんどだと思います。

 故に不確かであるのでしょうが、だからこそ確かなものにしたいとも感じるのかもしれません。

 ただ不確かなものを確かなものに変えていこうとするのであれば要となるのは人の心の有り様なのではないでしょうか。

 そしてその心の有り様は確信できる事を増やしていことするものではなく、如何に信じられる事を増やしていこうとするのかが要となるのかもしれません。

 

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