『石のハート』レナーテ・ドレスタイン(新潮社)



 





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『石のハート』レナーテ・ドレスタイン(新潮社)



作品名:石のハート
作者:レナーテ・ドレスタイン
訳者:長山 さき
出版社:新潮社
内容(「新潮社」ホームページより)
 家族すべてを失った12歳の少女、エレン。30年近い時を経て、彼女は惨劇のあった家へ舞い戻る。家族とは? 女であることとは? オランダ女性作家渾身の長編小説。



頼みもしていないことで世の中は溢れている。

ただ、人を想うが故それをするのであり、またそれを受け取ること、また気づき受け取れるようになることは想いがあって初めてできることなのかもしれない。



【日々を交えて】
序盤は重苦しい雰囲気漂う作品であり、心が締めつけられるような場面も数多く描写されています。

しかし、作品を読み終えてみるとその重苦しい雰囲気と何かが自分の中に残されていることを感じました。

こう書いてしまうとよくある話のように聞こえてしまうかもしれませんが、予定調和な希望が作品の中でもたらされるわけではありません。

むしろその逆、その部分だけを切り取れば耐え難い苦痛を感じるであろう描写で作品は終わりエピローグへと移ります。

けれでも、作品は絶望を感じて終わるものではありませんでした。

それは作品を読んでいき自分の中に強さが残されたからではないかと思います。

ただ、強さといってもこの作品で養われたのは「苦難を乗り越える強さ」ではなく「苦難を苦難として受け入れる強さ」。

それ故重苦しさは残りつつも、その重苦しさが人生の可能性を押しつぶしてしまうものにはなりえないという確信を持って作品を読み終えることができたのではないかと思います。


 




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